オーディンスフィア レイヴスラシル(感想)

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今まで楽しんだゲームの傾向から、
ストーリー5割、キャラ2割、ゲームシステム2割、グッとくる度1割で振り返ります。
私はこのゲームが大好きなため、超色眼鏡つきでお送りします。
ネタバレ要素に触れているため、未プレイの方はご注意ください。

●ストーリー 50/50
数えきれない多くの理由で、私はこのゲームを神ゲー扱いしています。

・クライマックス感が素晴らしい
このゲームは各主人公にフォーカスする1~5章と、そんな彼らが迎える終焉を描く第6章から作られています。
この第6章の避けることのできない悲劇は物語序盤からずっと提示され続けており、6章に到達したときの「ついにこの時が来てしまったか…」感は物語のクライマックスであることを強く意識づけ、気分を非常に盛り上げてくれます。
このクライマックスのクライマックスっぽさは最近の冗長すぎるゲームと一線を画しています。
また、この終焉を決定する選択が謎解き要素になっており、プレイヤーが選択できるようになっているのも素敵。
バッドエンドもミリスの語りが非常に切なくお気に入り。
バッドエンドすら美しいと思わせるゲームはなかなか無いです。

・意外性が素晴らしい
最後に生き残るのは2人…という避けられない予言と、主人公が5人いるというジレンマ。
それに見事にハッピーエンドで応えてくれたシナリオチームは称賛を惜しみません。
特に秀逸だと思っているのは、終焉のメルセデストゥルーイベント。
RPGをある程度経験したプレイヤーなら、そうだったのか!と唸ること請け合いです。
私はシナリオに大オチやどんでん返しを求める傾向が強いのですが、本作は見事にその期待に応えてくれました。
この点で本作に勝てるシナリオは、私がプレイしたものだとEver17かMGS3くらいです。

・リンクが素晴らしい
本の中の出来事。とか、昔話の話で。みたいなストーリー構成は結構よく見ます。
本作も、現代に生きるアリスちゃんが、おじいさんの書斎で本を読み進めるという導入になっています。
通常のゲームだと本の中の話は、本の中で完結し、現実世界の読み手は特に役割を持ちません。
が、このゲームは本と現実世界が最後に結びつき、読み手のアリスちゃんにも役割が生まれます。
同じ目線がゆえに、アリスちゃんに自分を重ねてゲームを進めていたプレイヤーは、アリスちゃんに役割が与えられたことで、本の中の世界から自分が手招きされたような感覚に陥ります。
この強い没入感もこのゲームを語る上では外せないと思いました。
端的に言うと、往年の名作映画:ネバーエンディングストーリーっぽくてステキ!という感じです。
ですので、私にとってのオーディンスフィアを象徴する1枚は、このSS(=PS2版パッケージ)をおいて他にありません。

・読後感が素晴らしい
エンディングは大団円なので、それはそれで晴れやかな気分になれるのですが、本作はもうひと工夫しています。
それが、トゥルーエンド後に流れるカーテンコール。
何気ない商人との会話ですが、このカーテンコールの終わりにあの文字がドン!と出ることで、小説を読み終わって本を閉じ、余韻とともに表紙を眺めるようなあの感覚を味わうことができます。
この、「この本はここで終わり!」という感じがキリの良さが、読み切ったぜ!というこの上ない読後感を演出しています。
前述の、なぜアリスちゃんが物語に介入することができたのか?の綺麗な回答になっているのも素晴らしいところ。

・上記に書いたものすべてを盛り上げる、台詞回しが素晴らしい
私は兵庫県宝塚市にすこし住んでいたこともあり、宝塚歌劇団が好きです。
そんな背景もあって、この演劇で観ても遜色ないようなポエミーな台詞回しは、私的には大ヒットでした。
これは、人によっては苦手な人もいるかもしれません。


●キャラ 20/20
どの登場人物も一生懸命に生きていて素敵です。
お気に入りはアリスちゃんとオズワルド。
アリスちゃんは本作をハッピーエンドに導いた一番の功労者なのでお気に入り。
本を読んでいた子がいい子でよかった…!という感じです。
オズワルドはポエム感が強くて好き。
PS2の時は恥ずかしくて見ていられませんでしたが…私も大人になったなあ。

●ゲームシステム 15/20
PS2から大幅な改善が図られています。
特にフォゾンを貯めて放出できるようになったのは大きな変化。
昔は植物を育てるために、Lv9のエクストラフォゾンばかり作っていた気が…。
おかげでLvもサクサク上がりテンポもだいぶ良くなりました。
ただやはり、5キャラ分はどこかで飽きが来てしまいますね。
本作は終焉にこそ魅力が詰まっているので、途中放棄しがちなのは惜しいところです。
ボスの使いまわしが多いのも飽き易くなる一因と思われます。

●グッとくる度 10/10
美麗なグラフィック。
昔好きだったネバーエンディングストーリーのようなリンク感。
素敵な台詞たちと、それに足る声優さんたちの演技。
アハ体験に近い意外性。
さわやかな読後感。
などなど、私の琴線に触れる要素がたくさん詰まっています。

●まとめると
合計95/100点。
神ゲーは年月を経ても神ゲーでした。
リメイクによって知名度がさらに上がったのは、ファンとしてはうれしい限り。
思い入れが強すぎて、過去に例を見ないほど高得点を付けてしまいました…特にストーリーの満点はやりすぎだったかもしれません。
でも後悔はしていません。いいものは、やはりいいものなのだ!
なかなかハードルは高いですが、今後このゲームを超えるシナリオが出てきたら、51点とか付けようかなと思います。

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