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ペルソナ5(感)

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今まで楽しんだゲームの傾向から、
ストーリー5割、キャラ2割、ゲームシステム2割、グッとくる度1割で振り返ります。
ネタバレありなのでご注意ください。

●ストーリー 45/50
大満足です。
ペルソナはそのテーマから、明るい王道にすることが出来ません。
その関係で、ストーリーにもどんでん返しを入れないといけない、みたいな悩ましい状況になっています。
今回もみんながそのハードルをもって臨んだと思いますが、見事にクリアしていたと感じました。
細かいところのネタばらしを、気になる人はどうぞ。みたいな感じで双葉がしていたのも面白かったですね。

しかし私が一番好きな箇所はその大逆転トリックをしかけるところではなく、ここに大罪人が閉じ込められているんだ…の正体が判明したところでした。
扉の一致に気づいたときは、ゾクッとする感じがありましたね。
あ、あとシリーズ経験者しか気づかない、中の人トリックも良かったです。

上記に挙げたトリッキーな箇所以外も結構好み。
本作は反逆がメインなので、ペルソナに目覚めるときの展開が非常に熱いんですよね。
反逆の所以たる腐った大人・腐った社会が結構ストレスたまる感じなので、感情移入をし切ってからのこの目覚めのシーンには、いっけー!やってやれ!感が非常にありました。
ただその反動からか、日常生活は結構ストレスフルなので、イヤーな気持ちになりながらプレイする期間がそこそこありました。
ここは悩ましいところですねー。

惜しむらくはチラチラ垣間見える豪華版の香りでしょうか。
P4→P4Gを経験していると、最後の1ヶ月くらいの空白期間がどうしても気になっちゃいますよねー。
(1→2月も空白ですが、これは物語の関係で演出上必要な期間だと思います。全CoopがMAXだと特にそう感じますね)
豪華版…追加コンテンツ形式なら、すぐ購入しやすいのですが、RPGはもう1周ですからね。
楽しませてくれてたお礼に!みたいなお布施感謝購入の気持ちはあっても、もう1周か…っていうのが重くのしかかってなかなか手が出ません。
あ、でもP5Dとかの別ゲーなら即購入するくらいのレベルで好きです。


●キャラ 20/20
本作はやっぱりこれが突き抜けてよかったんじゃないかなーと思っています。
お気に入りのキャラはモルガナと康介。

モルガナは嫌いな人いるんですかね?ってくらいの良キャラ。
前作のクマポジションですが、私は今回の方が断然好み。
主人公が無口なので、彼の代弁をするかのごとく非常によく喋ってくれるのですが、そのとき自然な感じですっごいヨイショしてくれるんですよね。
結果が悪かった時も前向きコメントで励ましてくれますし。
それに気をよくして、ノリノリな感じで学生生活を過ごすことが出来ました。
ともすればただの太鼓持ちになってしまいそうですが、そこは途中決裂を描いて、より一層仲が深まる辺りも良かったです。
そんな彼が最後の最後、真ラスボス戦で語る煽りはすっごいアガりました。
「盗り返してやろうぜ!」っていう言葉選びも相まって、もうグッと来ざるを得ない感じ。

康介はあんまりかなーと思って進めていたのですが、エピローグの台詞にセンスがあり過ぎてやられました。
「お前も…笑って生きろ。
 いつかそれを、描いてみたいな。」
的なやつです。
絵画一筋な彼のこの台詞から、人としての成長とか、それを手助けした主人公への感謝とか、いろいろな愛が感じられて非常にグッときました。
普段はただの残念イケメンなんですけどねー。
特に皇帝Coopの4→5の教会での苦悩を描くポイントが、突き抜けてて面白かったです。


●ゲームシステム 20/20
プレイ日記にも書きましたが、非常にオシャレです。
最初はあまりのオシャレさに、ごちゃついてるなーという感想でしたが、慣れてくると全然気にならなくなりますね。
ロード画面の暗転方法とか、右下の主人公を使ったギミックとか、メニュー画面内で各メニューが主人公を中心に切り替わるところとか、慣れた後でもオシャレだなーと感じる箇所が随所にありました。

あと、本作を語る上でやっぱり欠かせないのが素敵な楽曲たち。
テコ入れのあったP3以降の特徴でもありますが、本当によくこんなステキBGMを連発できるなあと感心します。
お気に入りは『Life Will Change』と『Rivers in the Desert』。
どっちも盛り上がるのにオシャレなのが凄いです。
Life Will Changeの方は、いい曲なのにシステムの関係上かかる時間が短かったのがちょっと残念でしたね。
P5Dでのアレンジや、他の楽曲にボーカルがつくのが今からとても楽しみです。


●グッとくる度 10/10
・ロード画面ではためくマント
・予告突入時のショータイム!→Life Will Changeの流れ
・ボステーマ:Rivers in the Desert
・審判のコミュ発生時。ここでこの人とか!と驚きました。
・ボス戦開始時の、パリン!となる瞬間の主人公たちのポーズ。とくに4つめのパレスのが大好き。
・戦闘中、強化かかるときの主人公のポーズ。
・皇帝coopの4→5のイベント
・法王コミュと塔コミュ
・ベルベットルームの場所のトリック
・イゴールの仕掛け
・モルガナのボス戦での大見得
などなどなどなど。
書き足りない感じですが、いろんなところでグッとくるものがありました。
100時間を超えるボリュームの本作を楽しめたのも、要所要所でグッと心を盗んでくれたからだと思います。

●まとめると
合計95/100点。
2ヶ月くらいずっと遊んでいましたが、非常に楽しめました。
敵がクズすぎて日常パートがストレスフルなのは最初どうかなーと思いましたが、早くどうにかしなきゃ!とやめ時を忘れてプレイしてるあたりアトラスさんの術中にハマってる感じがしますね、笑。
あと、1周目で完璧プレイができないのは人を選ぶかもしれません。
ペルソナはそういうゲームなので仕方ないですけどね。
特に本作はコミュMAXの人たちが1-2月に信頼を行動に変えるところにグッとくるので、1周目ではそのイベントは味気なかったです。
正直1周目だけだと最後の印象はあんまりよくなかったと思います。
ただ、2周できる方には非常にオススメですよ。
去年のGOTY候補に残った理由にも納得できる丁寧な作品でした。

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