FC2ブログ

DEATH STRANDING(感)

DeathStranding_k.jpg


今まで楽しんだゲームの傾向から、
ストーリー5割、キャラ2割、ゲームシステム2割、グッとくる度1割で振り返ります。
ネタバレありありなので本作に少しでも興味のある方はご注意ください。

●ストーリー 45/50
クリア後も印象的なシーンの数々が、とても記憶に残っています。
振り返って考えてみると、これはストーリーもそうですが演出が良かった気がしますね。
ストーリーを印象付ける魅せ方が、とても巧いなあというのがこのゲーム通しての感想です。

特に覚えているのがママーとマッツミケルセンさん。
ママーの章は、最後にロックネの瞳がオッドアイになるところが超鳥肌でしたね。
演出の素晴らしい本作の中でも、群を抜いてゾクッとしました。
マッツミケルセンさんことクリフォードアンガーの登場シーンもステキ。
タバコをふかして突撃の指示を出すイケメンに、しばし時間と心を奪われました。
あの声の出せない潜入作戦下の突撃ジェスチャーは真似したくなりますね。

各章の名前が一貫して人名なのも好印象でした。
この章はこの人にフォーカスするんだなーというのが分かりやすかったですね。
一部を除き、その章の中でその人の秘密が全て解き明かされるのも印象が良かった一因。
謎を引っ張って引っ張ってハードルを上げまくった後にネタバレが来ると、期待値が大きくなっている分ガッカリすることも多いんですよね。
その点本作は、1人の起承転結が章の中で完結しているためストレスフリーでしたし、話をよく覚えている状態で驚きを楽しめました。
そのように主題とする人が変わっていく群像劇でありながら、全体としては主人公サムの物語になっており統一感があるのもステキ。

そんなサムの物語も、驚きがあってよかったですね。
特に最後の秘密はドキッとしました。
ルーの記憶を見ていたのではなく、ルーを通して自分の記憶を見ていたんですねー。
それが分かるときのマッツミケルセンさんの演技がとても渋くて良かったです。

ただ、その感動と驚きを経てたどり着いたエンディングはイマイチよく分かりませんでした。
BTが襲ってこなかったり、雨に当たっても老化しなかったりするのは、どう捉えたらいいのか…。
素直にとらえると、世界がBTと共存できるように変化したってことなんですかねー。
最後の虹も、6色のBT虹に青が入って7色になっていることが、これからの生溢れる未来を暗示している的な。
だからBTがいても降っているのは時雨じゃなくてただの雨なので、老化しなかったってことなのかなあ。

時雨といえばママーが事故後に雨を浴びて老化しなかったのも謎ですね。
これは既に死んでいた=肉体の時が止まっていた。という風に考えていいのかなあ。
この辺を考え切って表現しているのか、既に作っていたステキムービーを繋ぎ合わせたために設定と齟齬が生じてしまっていたのかがイマイチよく分かりませんでした。

ただ、全体的にはとても満足です。
やはり演出次第でストーリーはもっと魅力的になるんだなあと実感した作品でした。
ゲーム内容自体が地味めなのに遊ぶ手が止まらなかったのは、この魅力的なストーリーが飴となってくれたからだと思います。


●キャラ 15/20
マッツミケルセンさんがとにかくカッコよかったです。
吹き替えの人誰かなーと思って調べてみたら、ウィッチャーのゲラルトさんと同じ方なんですね!
最初は全く気づきませんでした。
他にどんな作品出てるのかなと調べてみたら、龍が如くの伊達さんとかもこの方なんですね。
演技の幅が広くてびっくりです。

それ以外は特に印象的な人はいなかったかなあ。
メタ的なところを言うと、スネーク役の方が主要人物の声を当てていたのにはグッときましたね。
本作はコナミを追放された小島監督が、今までの縁を頼りに作り上げた作品。というイメージなので、それが一番表れている配役でした。
調べてみるとフレッパーズにも友情出演が多いみたいですね。
不勉強ゆえ全部わからなかったのが個人的にはもったいなく残念でした。
ポシャったP.T.で仲良くなった、ノーマンリーダスさんや、ギレルモデルトロ監督とかは分かるんですけどねー。


●ゲームシステム 15/20
本作はゲームではない。映像体験だ。
みたいなレビューがされていたような記憶がありますが、この映像体験がやり込み時に邪魔をします。
拠点で休憩して準備をする際に、細切れのムービーが気になるんですよね。
朝ベッドから起き上がるシーンを起きてスキップ、トイレに行くシーンをスキップ、シャワーに入るムービーをスキップ、シャワーを浴びるムービーをスキップ、シャワーから出るムービーをスキップ、エナジードリンクを飲むムービーをスキップ×3回、拠点から出る出勤ムービーをスキップ。と、一度の休憩&準備でめちゃくちゃスキップを要求されます。
しかもオプション→○と2ボタンのスキップなのも地味にストレスが…。

ただ、これらの要素に慣れるまでのファーストインプレッションは遊び心が豊富でとても良かったです。
同じ行動でもいくつかパターンが用意されているものもありますしね。
3本目のドリンクを飲んだ時のムービーがお気に入りです。

通常のゲームプレイの方は、絵面は地味ですが楽しかったですね。
荷物をたくさん背負った状態で走るとバランスを崩しちゃうし、それを防ぐために踏ん張りを利かせると歩くのが遅くなるし、かといって荷物を減らすと往復しないといけなくなっちゃうし…と、一つの配達の中にも常に駆け引きを要求されているのがとてもゲーム的で面白かったです。
その状況から脱するために苦労してインフラを整え、開通の便利さでカタルシスを得られるのもステキ体験でした。
そんなインフラが誰かの役に立っている。ということが実感できるいいね!システムも、ゲームとの相性バッチリでしたね。
このいいね!システムも、「繋がり」がテーマの本作のコンセプトを明確にしていて好きです。


●グッとくる度 10/10
・ママー章のラストシーン
・マッツミケルセンさん登場シーン
・マッツミケルセンさんとサムの衝撃の過去が明かされる最終章
・美しいジップライン網を建設したときの達成感
・ヒッグス戦などの、ゲーム好きな人々に向けての演出
などなど。
随所に光る演出の妙に、どんどんと引き込まれて行きました。
ここはこうした方がもっとカッコいいのにーと不満に思うことは、本作では全くなかったですね。


●まとめると
合計85/100点。
3以外のメタルギアが肌に合わなかったので、本作はどうなんだろう…と不安になりながら触ったのですが、遊んでよかったなあと満足できた作品になりました。
ストーリーやゲームシステムも良かったですが、演出が突出して素晴らしかったですね。
印象的なシーンをより印象的にするにはどうしたらいいか?人物をもっとカッコよく見せるにはどういう構図にすればいいか?がとても練られているように感じました。
配達シーンの地味さも、ムービーシーンとの緩急に一役買っていた気すらしますね。

このゲームを遊んでいると、日常生活でリュックを背負う時のテンションがちょっと上がるのも面白かったです、笑。

0 Comments